その他の記述ルール
パスやファイル、ドライブの記述ルールを紹介します。
パスの記述
カレントディレクトリ、つまり今現在いるディレクトリや目的のディレクトリまでの道筋のことをパスと言います。 パスはディレクトリ同士やファイルが繋がったもので「\」記号でこれらを繋いでいくというのが、 コマンドプロンプトのルールです。大原則ですのでこういうものだ!と覚えておいてください。
例えば、Cドライブの下のTestディレクトリの下のDDDディレクトリにいる時のパスは以下のようになります。
C:\Test\DDD
Cドライブの下のTestディレクトリの下のCCCディレクトリの中のsample.txtファイルを示すパスは以下です。
C:\Test\CCC\sample.txt
↑簡単に解説すると、ドライブ名が日本住所で言う「県」で、 それ以降が「市」だったり「区」だったり「〜丁目」だったりする訳です。
そして住所の間を繋ぐ「\」が「県/市/区/〜丁目」の文字の代わりになります。 また、最終住所(ここで言うならDDDやsample.txt)の後ろには「\」は付きません。なので変換の過程は以下のようになる。
C:県Test市DDD区↓県と市の部分のみ「\」に置き換える
C:\Test\DDD
またこのようにドライブからのパス指定を絶対パスと言います。 カレントディレクトリを基準にしたパス指定は相対パスです。
ファイルの記述
コマンドプロンプトではファイル名は全て記述しなければ処理の対象として認識されません。 Windowsでは同じディレクトリに名前も拡張子も同じファイルが存在することは許されていません。 極地的な状況において、ファイルを一元的に管理させているからです。
つまり「log」というファイルと「log.txt」というファイルの内容は全くの別物です。 例えば、log.txtというファイルの内容を表示したい場合は以下のようになります。
C:\Test\DDD>type log.txt
※typeは指定したファイルの内容を表示するコマンド
次のように指定してもlog.txtの内容は表示されません。またカレントディレクトリにlogというファイルが無い場合は「指定されたファイルが見つかりません。」とエラーを返されます。
C:\Test\DDD>type log
しかし何にでも例外はあって、ワイルドカードを使用した場合はファイル名を全て記述しなくても処理の対象にすることができます。例えば次のような場合。
C:\Test\DDD>type log*
ワイルドカードの「*」を使っており、この例ではファイル名の最初に「log」を含む全てのファイルが対象になります。
ドライブの記述
ドライブはドライブシンボル(CドライブならC、HドライブならH)1文字+[:(コロン)]で表すことができます。 Cドライブのルートディレクトリを表す場合は「C:」に「\」を追加して記述します。
C:\
ドライブの記述に関してはこれだけです。簡単ですね。