コマンドのアイコン化


実はコマンドプロンプト(厳密にはCMD.EXE)に含まれるコマンドはショートカットアイコンに登録することができます。

コマンドはバッチ(拡張子は.bat)と呼ばれるスクリプトファイルに書き込んで実行する方が 自動処理としては一般的、というより最早標準となっておりアイコン化が使われることは殆どありません。

正直、知っている人も少ないと思います。

そもそもショートカットアイコンには短い処理しか登録できず使うメリットも殆ど無いので本来紹介する必要もないのですが、 Windowsのシャットダウン系のコマンドをショートカットアイコンとして利用するくらいには使えるので、一応紹介しときます。


ショートカットアイコンの作成方法

  1. デスクトップやウィンドウの何も無いところで右クリック
  2. 「新規作成」⇒「ショートカット」を選択
  3. 「ショートカットの作成」ウィザードが出るのでコマンドを登録
ショートカットの作成画面。

次の画面に進めると以下のようにアイコン名を入力できるようになるのでそこで名称を決定して[完了]ボタンを押せば完了です。

ショートカットの作成画面。

コマンド登録時の書式

コマンドには内部コマンド外部コマンドがあり、 その種類によってコマンドの指定方法が異なります。

内部コマンドの書式

書式 CMD.EXE [/k or /c] コマンド オプション 引数

内部コマンドはCMD.EXEに内蔵されたコマンドなので、最初に起動先プログラムの指定として、 CMD.EXEを指定しなければなりません。 また、オプションに「/k」を指定した場合は実行後にウィンドウが閉じないようになります。 実行結果を確認したい場合はこれを指定してください。 「/c」を指定した場合は実行後にウィンドウを閉じて終了します。 設定だけで確認の必要が無い場合は「/c」でいいと思います。

サンプル::[C:\programing]に移動する

cmd.exe /k cd "C:\programing"

プログラム(CMD.EXE)やコマンド(cd)、オプション(/k)は大文字でも小文字でも問題ありません。


外部コマンドの書式

書式 コマンド オプション 引数

外部コマンドの場合はそれ単体で実行プログラムが存在するので、 CMD.EXEを指定しなくてもコマンドを実行することができます。 因みに外部コマンドをコマンドプロンプトで使えるのはCMD.EXEが外部の実行プログラムを取り込んでからです。

実行後の処理内容を確認したい場合は内部コマンドの書式にして「/k」を指定して実行します。

サンプル::10秒後にログオフさせる

shutdown /l /t 10 /c "10秒後にログオフします"

shutdownコマンドは実行ファイル「shutdown.exe」として独立したコマンドです。 このようなコマンドは外部コマンドの書式で扱うことができます。


扱える書式の対応表


内部書式外部書式
内部コマンド×
外部コマンド

内部コマンド

CMD.EXEを実行プログラムに指定しないと使えません。

外部コマンド

独立したプログラムがあるしCMD.EXEでもプログラムを読み込んでいるのでどちらの書式でも使える。