VxWorksについて


VxWorksは高い安全性が要求される航空関係や宇宙関係等で広く使われているRTOS(リアルタイムOS)です。また私の知るところでは携帯電話基地局開発のソフトウェアテストにも使われていました。当コンテンツではVxWorksについての深い知識ではなくOS内で使えるコマンドについての情報を提供します。

コマンド一覧

基本コマンド

コマンド動作
ls ファイルリストを表示する
ll ファイルリストを詳細表示する
pwd 現在のディレクトリ位置を表示する
help ヘルプファイルを表示する
cd ".." ディレクトリ移動する(上へ)
cd "/a/" ディレクトリ移動する(aへ)
mkdir "a" ディレクトリaを作成する
rm "a" ファイルaを削除する
rename "a","b" ファイル名aを、bに変更する
copy "a","b" ファイルaを、bにコピーする
copy "a" ファイルaを標準出力に出力する
version バージョン情報を表示する
reboot or CTRL+xターゲットサーバをリセットし、シェルを再接続する
inetstatShow ネットワーク状態を表示する
ifShow インターフェースの内容を表示する
exit telnetを終了する

タスク管理

コマンド動作
sp デフォルトのパラメータを持つタスクを生成する。
sps タスクを生成するが、それを中断状態にしておく。
td タスクを削除する。TaskDeleteの略。
ts タスクを中断する。TaskSuspendの略。
tr 中断しているタスクを再開する。TaskResumeの略。
period 任意の関数を定期的に呼び出すタスクを生成する。
repeat 任意の関数を繰り返し呼び出すタスクを生成する。

タスク情報

コマンド動作
checkStack 引数としてタスクを指定した場合そのタスクの使用情報を、
引数無しの場合は全てのタスクの使用情報を表示する。
i システム内のタスクの名称とステータスの一覧表示を行う。
メモリ節約の為データへのアクセスを反復して行うので正確性には欠けるが充分使える。
iStrict iコマンドと同様の動作を行う。
こちらはメモリは多く使うが一括データ取得を行うので正確に情報を取得/表示できる。
tt スタックトレースを表示する。
tw 該当タスクが保留状態になっているオブジェクトに関する情報を表示する。
w タスクの保留情報の要約をタスク別に表示する。
ti タスク情報を表示する。
lkup シンボルテーブル上のシンボルのリストを表示する。
引数で文字列を指定すると引っかかるシンボルが表示される。

デバッグ

コマンド動作
m [adr][width] adrから始まるwidth(byte,short,long)分のメモリを変更する。
変更時の場合、新しい16進値を入力して変更する。
変更しない場合、ENTERを押して続行する。
シェルに戻るためには、"."(ドット)を入力すればよい。Memoryの略
b [Function] 引数に指定された関数にブレークを設定する。Breakの略。
c bコマンドで停止させたプログラムを再開させる。Continueの略。
d メモリの状態をダンプ表示する。Dumpの略。